月刊不動産流通 2000年7月号 2000年6月5日発売

☆流通フラッシュ

各地で米国型SC開業ラッシュ―首都圏では「GRANDBERRY　MALL(グランベリーモール)4月21日オープン―

☆特集1

不動産投資ファンドの創設をめぐって

☆特集2

インターネット対応住宅の動向

☆ルポルタージュ

かつて話題の住宅はいま(3)
サンシティ(三旭都市開発)/住宅問題評論家　加藤憲一郎

☆注目記事

編集部おすすめ!今月の注目記事はこれです!!

特集1:不動産投資ファンドの創設をめぐって

「ヨーカドー銀行」「日立銀行」といった話が出るなど、依然金融ビックバンが進行中ですが、不動産業界でもビックバンが起こりそうです。5月末の法改正により、来年の春頃からさまざまな不動産証券が販売される見込みだからです。「証券化など関係ない」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、証券化が進むことで、不動産業務の顧客管理、建物管理、その他の日常業務にも何らかの影響が出てくることは確実です。そこで、法改正や今後の不動産業の行方を解説し、不動産証券化に早くから取り組んでいる各社(大手・中堅)にコメントをいただきました。

●各社のコメント

・三井不動産(株)不動産証券化推進部長　浅井裕史
　ソフト化する不動産業。専門性と総合力が要求されてくる

・野村不動産(株)取締役(資産運用事業担当)　植松　丘
　投資家の期待に応えられる不動産会社とは

・森トラスト(株)取締役社長　森　章
　インカムゲイン型ファンドを組成 　投資対象は魅力ある物件を

・東京建物(株)投資事業開発部長　加藤和政
　豊富な知識と実績で「日本版REIT(リート)」設立へ

・スターツ証券(株)代表取締役　坂内勇仁
　投資市場活性化に大きな期待。参入には投資家を裏切らない姿勢で

・(株)ケン・コーポレーション国際不動産部長/
　ケン不動産投資顧問(株)常務取締役　網野康彦
　いかに物件を集めるかが勝負。まずは投資家への情報提供から

特集2:インターネット対応住宅の動向

インターネットは、もはや日常生活になくてはならない通信手段になりつつあり、そういった需要に対応できるいわゆる「インターネット対応」の住宅供給がマンションを中心に活発化してきたました。インターネット対応住宅の動向をお二人の方に寄稿していただき、また各社のインターネット対応商品について探ります。

●事例

・(株)穴吹工務店
　専用線で廉価の通信インフラを実現、簡単に使える端末も標準装備。

・(株)日本ブレスト
　ネット通販サービスやテレビインターネットを標準化。

・(株)長谷工コーポレーション
　総合力を生かして一括設計・施工。定額料金で全国標準化めざす

・(株)中央住宅
　戸建て住宅にも24時間ネット環境。CATV回線使い、低コストで実現

・(株)東急コミュニティー
　IT活用し生活情報を提供。管理業務に新たな付加価値サービスを…

・テイボンインフォテック(株)
　地域情報や近隣コミュニケーション、回覧板がわりとしての活用に期待

・琴屋商事(株)
　大阪初のネット対応賃貸マンション。家賃高めでも満室に


・(株)エヌ・ティ・ティ・エムイー
　無線LANで、中古マンションも「インターネット対応マンション」に

☆掲載内容

消費者の目:

随想:フリーライター　森　綾

TOPICS:【住宅金融公庫法等の一部を改正する法律について】建設省住宅局民間住宅課

適正な不動産取引に向けて　事例研究[188]:(財)不動産適正取引推進機構調査研究部次長　石川達郎

一筆啓上:賃貸契約キャンセルへの対処法は?・・・etc

WORLD VIEW:在日各国大使館インタビュー(9)　駐日ペルー大使　有富 ビクトル氏に聞く

PROJECT FILE:「アクアシティお台場」他

編集後記:

私の不動産業人生:奈良市　三和住宅(株)代表取締役社長　小林　喬　(中)

インタビュー:仙南優良田園住宅(株)代表取締役社長　奥田和男氏に聞く

行政の窓口から:建設省建設経済局宅地課民間宅地指導室補佐　宮国永明

アクティブ・カンパニー:(株)六合トラスト

FINDER:IT革命・地価下落等で変わる都市構造

談話室:テレワークと住宅/東京大学先端科学技術研究センター教授　大西隆　

MARKET INDEX:

環境関連基礎知識Q&A[7]:「ISO14001」って何?/(株)三菱総合研究所地球環境研究センター研究員　古田尚也

関連法規Q&A:「宅地建物取引業法における宅地建物取引業者の相手方に対する手付貸与の禁止について教えてください。」/建設省建設経済局不動産業課　八掛達格